鍼灸のかかり方
- kanpodo
- 2018年12月18日
- 読了時間: 3分
更新日:2023年11月25日

鍼灸院によってそれぞれ見解が異なる場合もありますので、当院ではこう考えています…と言うことで読んで頂ければと思います。
鍼灸は薬などの化学物質は使いません。化学物質は飲んだり注射したり塗ったりして体内に入り化学変化を起こして特定の症状に働きかけますが、鍼灸は金属の鍼を皮膚に刺したりモグサを燃やして熱を与えたりして身体(ツボ)を刺激する施術(このような施術行為ができるのは医師と鍼灸師だけ)です。
なぜこのような刺激だけで不調が改善されるのか、一言で言うと「身体が本来持っている良くなろうとする働きを促す」反応を引き出すことができるのです。
つまり病院などでの化学物質を使う治療や施術とはアプローチが違うものなので、受け方も病院等とはやや違ってきます。
その上で、受けられる方の動機に鍼灸がより効果的に応えていくためにお心に留めて頂きたいポイントをあげさせて頂きます。
☆ 初診時…辛い症状に関してお伺いすることはもちろんですが、鍼灸とくに経絡の調整を行う施術の場合は受ける方の体質や傾向などを見極めて治療方針を立てるので、辛い症状とは関係ないと思われることでも参考になるので気付いたことは何でもご遠慮なくお話し下さい。
☆ 施術を受けた日の過ごし方…鍼をしたりお灸をしたりして、その刺激に身体が反応して変化してくるのは、その日の夜寝ている時間が大きいと思われます。ですので施術を受けられた日は激しい運動や暴飲暴食・熱いお風呂や長湯など過度に身体の負担になるようなことはお控え下さい。その他はごく普通に過ごされて大丈夫です。日課としてのジョギングなどの軽い運動は控える必要はありません。過度の刺激だけは控えるようにして下さい。
☆ 回数・頻度…一般的に突発的な急性症状は間を置かずに週に1~2回を目安に受けて頂ければ比較的短期間で改善される場合が多いです。慢性症状の場合は、今までの生活・仕事の習慣の積み重ねによることが多いので週に1回を目安に様子を見ながら一定期間は続けて頂くことが必要になってきます。ですので慢性症状で悩んでいらっしゃる方は我慢されないで早めにご来院された方が良いと思います。改善されてきたら間隔を空けていって、あとは季節の変わり目や疲れが溜まって体力が低下してきたかな?と言うタイミングでまた数回受けて頂くのがベストだと思います。
また、体調のメンテナンスや美容目的で定期的に受けられていると日々の充実を感じられると思います。
☆ 生活について…通院中の日常生活についてですが、基本的にはごく普通に過ごされて結構です。ただし、症状が出るには必ず原因がありそれは生活習慣の中にあることも多いものです。せっかく身体を調えてもまた原因となる習慣を続けていれば症状はまた出ます。
施術を行いながら日常生活についてもできる場合にはアドバイスさせて頂きますので出来るだけ実行してみて下さい。
以上のことを鍼灸を受けて頂く際にお心に留めておいて頂くとその効果を上げやすいと思われます。何よりお身体を治癒・改善へと直接変化させるのは鍼でもお灸でもなく、その刺激によって呼び起こされるご自身の持つ力であると言うことを忘れないようにして下さい。
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