感情と向き合う
- kanpodo
- 2024年5月25日
- 読了時間: 2分

私達は常にさまざまな感情に動かされています。
喜び・怒り・悲しみ・・・等々。
この世の中で生きている以上、感情が湧いてくるのは自然なことです。
でも、一つの感情に過度に捉われてしまうと心身に影響を及ぼすことになります。
例えば「悲しみ」の感情に捉われ過ぎると呼吸器系等の働きのバランスを崩します。
「怒り」の感情に捉われ過ぎると内分泌系・神経系等のバランスを崩すことになります。
「喜び」の感情も…歓迎したい感情ですがやはり捉われ過ぎると循環器系・神経系等のバランスを崩すことになるのです。
そして特定の働きだけでなく心身の働きは各々お互いにバランスをとり合っているので、消化器系の働きなどにも影響が出てくるものです。
東洋医学でも「七情」といって過度な感情は病気の原因=病因の一つと考えます。
大切なことは…感情が湧いてきたら、その感情に巻き込まれずに(ああ、自分は今悲しんでいるんだな)とか(自分は怒っているな)と客観的に自覚できる意識を持つこと。
感情自体は自然な心の動きなので、それを無理やり抑え込むのではなく湧いてきたらそれを観察するように客観的に見られる意識を育てていくのです。
客観的な意識が育ってくると、その感情に捉われ過ぎることがなくなってきます。
感情を抑えたり自己嫌悪したり、あるいは感情に任せて相手や周囲に悪影響を及ぼすことをしなくて済むので逆に感情を豊かに表現することができるようになっていきます。
「客観的な自分」は、怒っている自分や悲しんでいる自分をありのまま包み込んでしまえる大きさがあるものです。それはそのまま相手や周囲に対しても同じように観ることが出来ます。
そんな自分を育てることは、なかなかすぐは出来ません。
でも、少しずつでも今の自分を客観的に観ていこうと努力を重ねていけばその方向へ歩んでいっていることになるのでいつの間にか以前の自分より大きな視点が出来てくるものです。
そうすると、感情に捉われずより豊かに表現できるようになり、心身のバランスも自然に保つことが出来てくる…健康な状態になってくるのです。
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