辛抱。
- kanpodo
- 2018年12月4日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年8月24日
「辛抱」という字は辛さを抱く(いだく)と書きますね。辛いことから逃げたり放り投げたりするのではなく抱く。自分の懐に抱くことで、その辛さを癒そうとする「いたわり」の心が感じられる言葉だなあ・・・と思うのです。
体調の不調による辛さは痛みやしびれ、不快感などいろいろありますが、その辛さが生じるには必ず原因となるものがあるものです。それは、生活習慣だったり、仕事場の環境だったり、あるいは心のクセのようなものだったり。またあるいは、遺伝的に持って生まれた体質だったり。
いろいろな原因が心身の負担となり「辛さ」として自覚するようになるわけです。ということは辛さは身体からのサインであると言えるでしょう。
私たちは痛みを和らげるために鎮痛剤を飲んだり、熱を下げるために解熱剤を飲んだりします。でもそれは症状の緩和であって、心身に負担をかけている原因にアプローチしているわけではないのです。
病気の原因を病因と言います。もっと幅広く言えば、不調の原因ですね。それをしっかりと抱くように受け止めて、解きほぐしていくようにすること。インスタント的に症状を薬で緩和するだけで済ませるのではなく、ちょっと「辛抱」して自分の状態と向き合うこと。そうすると、いつも同じ症状に悩まされることが減ってくる。根本的に良くなってくる。
不調になって治療を受けられる際、そう言う気持ちが大切なのじゃないかなと思うのです。

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